宮部みゆきさんの執筆された作品を紹介しています。
蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。
決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった―。 物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。 なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。 名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。